メイクレッスンを受けてみることにした

鏡に映った自分の顔を見て「まあ、こんなもんか」と思う日が増えてきた。以前ほど自分の顔が嫌いなわけではないけど、めちゃくちゃに気に入っているというわけでもない。
コロナ禍よりも前、パーソナルカラー診断とメイクレッスンを受けたことがあるけれど、もうだいぶ前のことで、今の顔には何が正解なのかわからなくなった。YouTubeには40~50代のメイクに関する動画がたくさんあるけれど、あいにく動画を見るのは苦手。しかもだいたい動画に出演している人、みんなきれいな顔立ちだし……。私の顔は左右差が結構あって、眉の高さや目の大きさが違うので、メイクでなんとかしようとするとなんだかやりすぎて、濃いメイクになってしまう。結局、ファンデーションを塗って、眉を描き、アイシャドウをのせ、まつ毛をビューラーで上げてマスカラを塗って、リップをささっと。それで終了である。
ただ、最近、体調に関係なく、メイク後の自分の顔色が悪く見えることに気づいた。メイクレッスンを受けた直後は結構いい感じに見えていたので、土台となる自分の顔の問題なのだろう。あれこれアイテムを買って試してはいるけれど、いまいちぴんとこない。昨年末につかまえられてしまった化粧品カウンターでおすすめしてもらったものをうまく使いこなせない、なんだったら老けて見える……。
そんなある日、何気なくInstagramで「パーソナルメイクレッスン」の広告を見かけた。ビフォーアフターの写真は信用ならないな、照明が全然違うし、といつも思うことを考えて、普段なら通り過ぎていた。しかしふと考えた。50代に差し掛かって顔つきも、シミもたるみも以前とは違う。メイクをアップデートしてもいい頃なのではないか?
そう思ったらいてもたってもいられず、生成系AIに尋ねたりGoogleで検索したりした。何しろ美容系の商売といったらうさんくさいものが多くて、内容を吟味すると、すぐに引き返したくなるサイトばかり。でも、今の顔はなんとかしたい。短期集中で検索を繰り返し、運営元が確かだと思える会社のサイトを発見した。ちょうどよくゴールデンウィークに空きがある、今だ、これしかない。
というわけで、メイクレッスンへの申し込みを済ませた。まだ日程が決まっただけで、時間の指定のメールを待っている。決めただけで、少しばかり気合が入った気がする。50歳を前にした、自分の「見直し期間」だ。