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エッセイの同人誌(ZINE、と呼ぶにはおこがましい)を作りたくて、ChatGPTに壁打ちしてもらっていた。
そしたら、当初の構想はどこへやら、なぜか私は連作エッセイシリーズを書くことになった。しかも私の普段の文体とはまるっきり異なる感じで。
あまりにもAI任せだと自分のテキストではなくなるから、下地として使わせてもらって、創作エッセイとして記事に出してみた。
【写真に残らなかった話】誰にも見せなかった、朝6時の湯気
その日の光、音、心の沈黙。
見せなかった、けれど忘れられなかった瞬間について。
朝6時、湯気が上がるマグカップの前で、ぼんやりしていた。
白湯を作った後、飲まずにしばし眺めていたと思う。
理由はない。なんとなく、身体が止まっただけだ。
写真を撮る気にはならなかった。
この瞬間を切り取っても、誰にも何にも伝わらない気がしたから。
カップの縁にたまった水滴、ぼやけた視界、しんとした部屋。
そんなのは、見せるものではなかった。
でも、その時の私には、一つの“区切り”のように感じられた。
昨日までの自分と、今日これから動き出す自分との、
ちょうど「間」にあるような時間。
いつもはどたばたと過ぎていく朝だけど、
その日はなぜか、引っかかってしまった。
何もしてないのに、何かが終わったような、
それでいて、何も始まっていないような、
妙な気配が、部屋中に漂っていた。
それはたぶん、“形にできないこと”が、
やっと言葉になる直前の、境目だったのだと思う。
写真には残していないけれど、ちゃんと覚えている。
あの朝の部屋、マグカップの湯気。
きれいでも、ドラマチックでもなかったけれど、
私の時間がそこに確かに流れていた。
☁️ このシリーズは不定期で続いていきます。
気に入った話があれば、ブックマークやSNSでそっと教えてください。
日々の中にある “写真に残らなかった時間” を、
これからも言葉にしていけたらと思っています。
半分創作半分実話のようなものができあがった。すごい。
せっかくなのでエッセイ……というか散文、やってみようと思うくらい、ChatGPTのお導きパワーはすごかった。1時間くらい対話したらもっといろいろ書けるんだろうな。
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