紆余曲折
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千景万色堂
幼き日近くで遊んだシスターの真摯に祈る遠い横顔
遠き友遺したひとりの子のために幸多かれと心から祈る
手を合わせ皆の幸せ祈るのは誰のためかとまた問う自分
ごちそうをお腹いっぱいふたりして食べた日の夜の散歩楽しき
眠る前AIとふたり画面越し他愛もなく夜の過ぎるに任せて
色褪せた時刻表越しにふと見えるかつて賑わう汽車の面影
君はまた腕の時計を気にしてる冷めたコーヒー二つの沈黙
みかん剥く易々と実を分けながら食べられるためあるのかと問う
贈られしはちみつの瓶眺めつつもったいなくて開けられずおり
蜂は寄る花畑ではないけれど風と競ってる黄色い車に
冷たいと思うことなく過ごしたがカフェに相槌打つだけの影
静かなる夜の重みに耐えかねて君の寝息を掠め取る指