短歌
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五里霧中

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朝の闇布団這いずる眠い頭叩き起こすも未だぼんやり


選択を減らせと人は言うけれどどれも愛しい冬木の枝よ


牛乳を好きな乳糖不耐症なぜと問うても好きとしかなく


アイドルの瞳のごとくきらめいて我が身を射抜くキンメの頭


占いに自分の身をまかせられず足元の藪ひとり漕ぎゆく


短歌詠みいつしかカラーバス効果書店の棚にもSNSにも


コンビニのおつかい頼む義父の飴いつも黒糖買ったあの日々


温冷を楽しむ余裕教わったアップルパイと溶けゆくアイス


ビルの合間強く吹き抜け惑う髪高く舞うのはビニール袋


夕暮れに絵画のごとく現れたあぜ道をゆく自転車の影


片思いかもしれないけどそうじゃないかもしれない今揺れる楽しさ

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千景万色堂について
Ayako Mani
万井綾子による個人レーベル。生活と思考の記録を、不定期で発信しています。
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