短歌

意気消沈

colorweaver

頬のシミ見せつけてくる日の光日傘の作る闇を着てゆく


苺食う指先に残るクリームが指紋を覚えるショートケーキ


議事堂の石は笑わずつまずいた私の顔と靴を見ている


梅の香を探す鼻の穴ただの穴肺まで冷気運ぶ通路だ


縫い目から引き抜く羽は軽すぎてアスファルトまで落ちてくれない


古都を無視してコンビニのお茶を飲む四角い部屋の四角い天井


人力の飛行機の翼流れ着きマジックの文字波が洗った


胃と腸と頭の重さで押しつぶす布団を照らす電気が消せない


やる気の分買ったノートの一ページ日付のほかはすべて余白だ


歩数計示す歩数は一万歩スマホの電池は余った一日


サボテンに二酸化炭素をやるために今の私は息を吐くだけ

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千景万色堂について
Ayako Mani
万井綾子による個人レーベル。生活と思考の記録を、不定期で発信しています。
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